卒業生・先輩の声
卒業生・先輩の声
【先輩の声】
●博士修了(2023年度修了)山縣 真さん
Q1. 博士課程に進もうと思ったきっかけは何ですか?
中学生の時に、小川洋子さんの小説「博士の愛した数式」を読んだことがきっかけで大学で研究したいと思うようになりました。また、直接的には修士課程の時に行っていた研究をより深めたいと考えていました。
Q2. 博士課程ではどんな日々を過ごしていましたか?
基本的には、研究活動を行っていました。その他にも学部生の授業補助としてティーチングアシスタントを行ったり、学会のため海外へ出張したりと、充実した日々を過ごすことができました。

Q3. 博士課程を修了して良かったなと思うこと・魅力を教えてください!
無知の知を肌で実感でき、謙虚に生きることができるようになります。また研究を続けることによって、世界がまだ気づいていないことをいち早く知ることができるのも魅力の一つです。

Q4. 数学の研究ってどんな感じですか?
数学科は他の理系の学科と違い、基本的に実験がありません。その分、より本質的な研究課題を見つけたいものです。そのためには、より多くの情報を集めることが大切です。例えば論文を読んだり、学会に参加してその道の先生に意見をもらったり、やれることは沢山あります。頭だけで考えるのではなく、時にはリフレッシュしながら手を動かし続けましょう。
Q5.高校生に皆さんにメッセージをお願いします!
博士課程までの道のりをイメージするのはまだ難しいかもしれませんが、物事の本質をより深く知りたい人は是非検討してみてください。心より応援しています。
●修士課程2年(2020年度入学)中湯 悠人さん
Q1. 大学院ではどんなことをやっていますか?
自分の研究についての学習を進めています。社会数理・情報インスティテュートで学んだプログラミングや情報の知識、修士1年時にコンペティションへ参加した経験などを活かしながら研究を進めています。実際に現在はスポーツに関する研究を進めており、自分の「学んできたこと」と「学びたいこと」を上手くリンクさせながら研究ができているので、充実した日々を過ごせています。また、研究の合間には、自分自身が成長できるように時間をあてています。情報に関する資格や外国語の勉強など、これから社会に出て活躍するための土台作りも含めて、取り組んでいます。

Q2. 大学院に進もうと思ったきっかけは何ですか?
元々は大学院へ進学する予定ではなく、学部を卒業し就職する予定でした。しかし、学部3年時のインターンシップや学会への参加を通して、自分の未熟さを痛感し、まだ成長が必要だと感じたので、大学院への進学を決めました。また、私は通常であれば学部4年間を経験してから大学院へ進学するところを、飛び級制度を利用して大学院へ進学しました。飛び級制度を利用して大学院へ進学するには、学部3年間の成績が飛び級条件をクリアすることと、大学院試験を合格する必要がありましたが、仲間と共に目標に向かって取り組めたことで合格できました。大学院への進学が決まった際は、簡単な道のりではありませんでしたが、学部3年間や大学院試験の勉強などの努力が報われた瞬間だったので、あの嬉しさは今でも忘れられません。人生は何が起こるか分からないので、常に準備しておくことが大事であると学びました。

Q3. 大学院生の日常ってどんな感じですか?
自分の研究の他にも、講義を受けたり、学部生の授業のアシスタントをしたりと、ほぼ毎日学校へ通学しています。一緒に学習を進めていく仲間もいるので、助け合いながら楽しく過ごしています。学習をするための環境は充実していますし、授業のアシスタントでは自分の復習も兼ねて行えるので、前進しながら振り返りも行えます。同じ目標を持って取り組んでいける仲間がいることが、私の日常をより豊かにしてくれていると思います。
Q4. 大学院に進学して良かったなと思うこと・魅力を教えてください!
自分の取り組んでみたい研究にしっかりと時間をかけられる点です。学部4年生の1年間で研究を進められますが、大学院へ進学することで2年間の学習時間が増えるので、より充実した研究ができると思います。その中で、私の研究室では、自分の「実現してみたいこと」を可能にできる環境が整っている部分がとても魅力的だと思います。研究以外の時間では、自分の将来について考える時間もあるので、人生の幅を広げる場所でもあると思います。
Q5.高校生に皆さんにメッセージをお願いします!
目標に向かって頑張ってください。これまでの後悔やこれからの不安など様々あると思いますが、その選択をしてよかったと思えるような過ごし方をして日々精進してください。 数学を用いてITを紐解いていきたい方はぜひ社会数理・情報インスティテュートへ!
●学部4年生(2021年度入学)宮川 宙子さん
Q1 社会数理・情報インスティテュートに来ようと思ったきっかけは何ですか?
私は中学、高校の頃から数学の難題を解けた後の爽快感が好きだったので数学に纏わる学科に行きたいと考えていました。そして高校3年生の時に福岡大学のオープンキャンパスに参加した際に数学だけでなく、これから社会で必要とされるプログラミングやアルゴリズムについて学ぶことができることに魅力に感じ、数学だけでなく様々なことについて視野を広げることができると考えたためです。

Q2 応用数学科の魅力をズバリ聞かせてください!
他の学科とは違い、少人数で学科が出来上がっているため学科の友人と協力しやすいところです。比較的福岡大学は九州の様々な地域から来ている人が多いので、九州の温かさを直接感じることもできると思います。

Q3 大学生の日常ってどんな感じですか?
基本的に高校とあまり差はないですが、アルバイトやインターンなどを始める方も多くいると思うので、大学の時から社会人に向けての知識を学ぶことができる場が増えていくと思います。また、大学内には学生が大人数いるので自身のコミュニティが広がり有意義な学生生活を送ることができると思いますよ!
Q4 数学の勉強は楽しいですか?
楽しいですよ~!数式だけを解くという問題ももちろんありますが、社会の現象をモデル化して数学を解いたりする機会もあり、自身の馴染あることについて数学で解くため親近感があり楽しく計算できます。もちろん今でも難題を解けた際の爽快感は感じることができます。
Q5.高校生に皆さんにメッセージをお願いします!
大学受験とても大変で辛く感じることが多々あると思います。しかし努力をしたことは必ずどこかで「よかった」と感じることができる機会があるので悔いなく頑張ってほしいです。 そして大学生活を今以上に楽しんでください!
●学部3年生(2022年度入学)外裏 大記さん
Q1.応用数学科に来ようと思ったきっかけは何ですか?
私が応用数学科に行こうと思ったきっかけは、数学の中学校・高等学校教諭免許状を取得したいと考えたからです。私は、中学校、高校と数学の教育を受けてきて、問題を解くことの楽しさ、解けることの嬉しさを知り、数学を好きになっていきました。そして、いつか数学を苦手としている生徒が得意科目と言えるように、自分が教員として数学を教えていきたいという夢を持つようになりました。そこで、応用数学科に行き、数学の基礎や歴史を知った上で、実りある教育をしたいという思いから応用数学科に行こうと決心しました。

Q2. 応用数学科の魅力をズバリ聞かせてください!
応用数学科は数学しか勉強せず、堅苦しい印象をよく持たれますが、案外そうでもありません。様々な地域から学生が集まるので、個性豊かで、応用数学科だからこそ数学だけに特化した学生や受験を数学だけで乗り切った学生もいてとても面白いです。授業に関しては、数学だけでなく情報系の授業もあり、他の分野も学ぶことができます。また、教職課程も充実しており、応用数学科では数学、情報の中学校・高等学校教諭免許状を取得することができることも魅力の一つです!

Q3. 大学生の日常ってどんな感じですか?
多くの学生は、アルバイトと学業の両立に励んでいます。それに加えて私は、映画研究部という学術文化部会に所属しており、会計という役職を務めています。また、体育会系の部活動やサークル活動に所属している人も多くいて、学校の規模が大きい福岡大学だからこそ経験できる部活動やサークル活動が多くあります。アルバイトと学業、部活動の両立はとても大変ですが、やりがいを強く感じることができ、人との繋がりの大切さを実感することができます。
Q4. 数学の勉強は楽しいですか?
数学は本当に楽しくて、毎日数学をしたくて仕方ありません。というのは冗談で、大学で扱う数学は、中学校、高校に比べて格段にレベルがあがります。そのため、楽しいと思える分野がある一方で、難しすぎて正直、興味の湧きづらい分野もあります。しかし、これがある意味数学の魅力とも言えます。難しい数学の問題を友人と時間をかけて解いたときは、唯一無二の達成感を味わうことができ、心の底から数学は楽しいと言えることができます。

Q5.高校生に皆さんにメッセージをお願いします!
数学を少しでも楽しいと思っている皆さんは、ぜひ応用数学科に来てください!また、将来数学や情報の教師になりたい、数学や情報に関わる仕事をしたいと思っている皆さんもぜひ来てください!かけがえのない仲間と出会うことができ、充実した大学生活を送ることができると思います!!
●学部2年生(入学年度:2023年度入学)平河 綺星さん
Q1.応用数学科に来ようと思ったきっかけは何ですか?
高校時代、私の数学を担当していた先生の影響を受け、大学に進学したら数学科を志望しようと思っていました。他の大学の数学科と比較して本校は、数学だけでなく、PCに関する講義も行っているとHPを見て知りました。私はPC関連のことも一緒に学びたかったので数学も情報も一緒に学べる応用数学科に行こうと思いました。
Q2.応用数学科の魅力をズバリ聞かせてください!
応用数学科は比較的学科自体の人数は少ないほうなので、講義や演習を通して学科の人とコミュニケーションを交わす機会が多く、友達ができやすいと思います。また講義に関して質問があるとき、教授に質疑応答ができる環境が備わっているので、数学に対する知識を身に着けることができると思います。

Q3.大学生の日常ってどんな感じですか?
高校までと違い、自分のやりたいことを沢山叶えることができると思います。私は軽音楽系のサークルに所属していて自分のやってみたい楽器でバンド活動を行っています。またアルバイトも行っていて高校の時までと違い、自分の意志でなんでもできるのでとても充実した学校生活を過ごしています。

Q4.数学の勉強は楽しいですか?
高校と違って、大学の数学は回答へのプロセスがとても難しく、なぜこのような証明ができるのか、この式が導き出されるのかがと疑問点が挙がる問題が増えました。その都度参考書を使って考えたり、教授に直接質問して解決したりしたときは、数学はとても楽しく感じます。特に自分で長く考えた問題に関しては、解決したときに数学ってとても奥深い学問だなと感じます。
Q5.高校生に皆さんにメッセージをお願いします!
数学に興味を持っていて一緒に情報関連のことも学びたい方にはとてもおすすめの学科だと思います。また大学では講義だけでなく、サークルやアルバイトなど自分のしたいことも沢山出来ます。受験勉強大変だとは思いますが、頑張ってください!
【卒業生の声】
高校生の皆さんへ
私は、大阪公立大学理学研究院教授(数学研究所 副所長)の谷川智幸と申す者です。
応用数学専攻博士課程後期を修了してから早25年が経ちました。在学中は一心不乱に数学に取り組み、専門分野である「微分方程式の振動理論」(解析学:皆さんが学習している数学II, IIIに関係があります。)の研究史や当時未解決だった問題を指導教員である草野尚教授(現退職:恩師)から教えて頂きながら厳しくも思いやりのある研究指導を受けていました。皆さんが現在取り組んでいる問題は、すでに答えが用意されていますが、研究に関しては答えが用意されているわけでもなく、自分自身で結果を予想しそれが正しいか否かの判断をしなければなりません。この予想は磨いた経験によって生み出されるものですが、期待に胸を躍らせワクワクしながら試算し、正しい結果を得たときの感動はまさに天にも昇るほどの喜びで代え難いものです。当然、新しい結果を導くことは容易ではありません。自分の考察している方向が正しいのか、この問題は解けないのではないかという不安に駆られるなど苦悩が付きまといます。しかし、草野教授をはじめ応用数学科の先生方からの真摯なご指導と心温まる激励のおかげで幾つものの大きな壁を乗り越え博士課程後期を修了することができました(博士号取得)。
高校生の皆さん!
数学は他の分野に比べて深く考える学問です。ぜひ応用数学科において、数学とじっくりと向き合い論理的思考力や問題解決能力を向上させ、世界情勢を洞察し、自分の夢や想いを実現させて下さい。応用数学科の先生方は必ず皆さん1人1人に対して綿密で丁寧な指導を行い、皆さんの可能性を十分に引き出してくれます。最後に、応用数学科の先生方に、人生の糧となる研究力と精神力を鍛えて下さいましたことを心から感謝申し上げます。ありがとうございました。

スロバキア・コメニウス大学訪問

谷川 智幸 先生
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