学部長からのメッセージ
このページでは学部長から表明されたメッセージをまとめています。
『新型コロナ関連』に関してはこちらもご覧ください。
皆さんとともに、2025 年「新しい時代」を迎える 2025 年元旦
理学部在学生・関係者の皆さん
福岡大学理学部長の林です。
2025 年の新年にあたり、一言、ご挨拶を申し上げます。
2025 年、福岡大学理学部は設立 55 周年を迎えます。2025 年は、新しい教科書・指導要領の下で学んできた学生を迎え入れる年でもあります。そのような 2025 年度を展望して、理学部は 2022 年度からカリキュラム改正を中心とする教育改革を進めてきました。この改革は、大学での学習へ向けた導入教育の充実・改革、実験・実習・演習を中心としたアクティブラーニングの新たな展開、情報・AI 関連教育の充実などを軸としています。既定のカリキュラムに基づく授業もこのような展望の下で内容的な改革を順次進めています。
この間の福岡大学理学部の改革は、大学をめぐる社会情勢が揺れ動く中で展開しています。現代は、世界的な感染症の流行、戦争を含む不安定な国際情勢、情報化・AI などの急速な技術革新などの中で、先行きの見えない時代、変化の激しい時代と言われます。そのよ
うな時代だからこそ、学問的な基本・基礎の重要性が増しています。基礎を無視した「もろさ」は「砂上の楼閣」に譬えられます。「基礎力」は最高の「応用力」、「対応力」、「発展力」に転化します。福岡大学理学部は、一人ひとりの「なぜ」を起点とした、「変化の時代」に必要な基礎と発展を有機的に融合した教育を展開できる学部でありたいと考えています。
福岡大学理学部は、今年も、学生一人ひとりが、基礎力と発展力を兼ね備えた市民として成長できる学部であるよう、教育改革を実践面・制度面において進めていきます。
学生の皆さんも、自身の理学部での学びを振り返り、新たな気持ちで学びの再スタートを切っていただきたいと思います。
2025 年元旦
理学部長 林 政彦
福大オープンキャンパス2024で「あなたの好き」を発見しましょう 2024.07.29
理学部のオープンキャンパスは、8月4日(日)に開催されます。
福岡大学理学部を是非、見てください、聞いてください、触れてください、五感で、第六感で感じ取ってください。
福岡大学理学部は、皆さんの「なぜ」を大切にする、様々なリニューアルに取り組んでいます。
【教育・研究】
情報関係の教育の充実を含め、様々な教育の改革を行っています。
・好きに応じて生物・生命や地球・環境のそれぞれの学問領域の専門教育とアクティブ、インタラクティブな広い初年次教育を融合させる地球圏科学科。
・「数学を学び数学で学ぶ」が合言葉。数学と情報を基軸に自然、社会を解き明かす力を育てる応用数学科(応用数学コース・社会数理・情報インスティテュート)
・自然を解き明かす一兆分の一ミリメートルから100億光年の物理を基軸に、宇宙・地球科学、情報・数理・AIの教育を充実させる物理科学科。
・21世紀を支える化学の専門家となることと、リテラシー・コミュニケーション、プロジェクト研究能力を有するジェネラリストになることを融合させる化学科。
【入試制度】
・2025年度入試から、数学・理科の好きを総合型選抜入試をすべての学科で導入します。
・物理科学科、化学科では、2024年度入試から開始した「理科重視型選抜入試」を継続します。
オープンキャンパスで理学部の雰囲気を満喫し、新しい理学部の魅力に触れてください。
あなた自身の「好き」の再発見があるかもしれません。
教職員・在学生一同、皆さんのお越しをお待ちしています。
2024年7月29日
理学部長 林 政彦
2024年度理学部新入生の皆様へ 2024.04.01
福岡大学理学部の新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。
人類は、複雑な自然に潜む基本的な法則を探求するとともに、それらの法則から複雑で豊かな自然が形成される仕組みを明らかにしてきました。そして、その知見に基づいて科学技術を発展させてきました。鳥に憧れ、飛行の原理を解明し、飛行機を発明したように。自然は複雑で、豊かで、魅力的です。「理学」は、そんな自然や社会に潜む無数の「なぜ?」を発見し、その原理、システムを明らかにする学問です。
理学部には、数学、物理学、科学、生物学、地球科学の 5 つの分野を扱う 4 学科 2 インスティテュートがあり、自然科学と数理科学の様々な領域の教育・研究を行っています。いずれの教育プログラムでも、低学年次には、講義や少人数のゼミ、実験・実習・演習を通して、人類が解き明かしてきた自然の原理とシステムを学び、技術を身につけ、自然を見る目と科学をする姿勢を養います。集大成となる卒業研究は、学修に基づいた主体的な「なぜ?」に対する理解を実験・ゼミ等を通じて深め、自然の仕組みの一端を解き明かすプロセスです。
4 年間の学修・研究により、皆さんが自然、人間、社会に対する自らの「なぜ?」を解き明かす経験を積み、「なぜ?」を発見する力と、その原理とシステムを解き明かす力を身につけることを目指しています。その力により、先行きの見えにくい現代の社会と人類の未来を皆さんが切り開いていくことを期待しています。
福岡大学理学部で共に学び、自然・人間・社会の謎に挑みましょう。
2024年4月1日
理学部長 林 政彦
2023年度卒業生を送る 2024.3.19
理学部卒業生の皆さん。
卒業おめでとうございます。
桜の花もほころび始めた(9号館の自動販売機の後ろの桜はもう見頃!)2024年3月のこの良き日に晴れて卒業を迎えられた皆さんに心からお祝いの言葉を送ります。
本日卒業をされる皆さんのほとんどは、コロナの感染拡大の中で福岡大学に入学をされました。期待していたであろう大学における学びや友人との交流もままならない、大きな不安の中で学生生活を始められました。私たち教職員もまた、大きな不安の中で日々の教育に取り組んできました。試行錯誤の中で、一年がたち、2年がたちました。皆さんが学びに奮闘する中、ようやく、2023年5月に新型コロナウィルスによる感染症は、第5類へ引き下げられました。ようやく、当たり前の学生生活を送り、教育を展開できるようになったところです。そんな中で、皆さんは卒業を迎えました。
皆さんの学生生活は、まさに、新型コロナウィルスの感染症の拡大とともにありました。得たもの、失ったもの、得られなかったもの、いろいろとあることと思います。それらを糧にして、これからの人生を歩んでいただきたいと思います。
社会は進歩しているはずです。しかし、身の回りでは、戦争、貧困など社会不安が拡大しています。一方で、社会のシステムにも大きな変革が見られます。大きな可能性を秘めているとともに、重大な危険性をも内包していると言える社会です。社会が抱える困難を皆さんが福岡大学理学部の4年間の学び、学生生活の中で得た多面的な力で克服し、未来を拓いていくであろうと期待しています。
卒業おめでとうございます。
2024年3月19日
理学部長 林 政彦
2024年の新年のご挨拶 2024. 元旦
理学部長の林です。
2024年の新年にあたり、一言ご挨拶を申し上げます。
残念ながら、今年の正月は、痛ましく、悲しい災害、事故が立て続けに起こりました。
元日に震度7を記録した2024年能登半島地震が起こりました。1月4日夜の時点で84名の方々の死亡が確認されていると報道されています。石川県は、未だに179名の方の安否の確認がとれていないと情報提供を呼び掛けています。多くの方が、不自由な避難生活を予議されています。また、羽田空港では、能登半島地震の救援に向かう航空機と旅客機の衝突事故が起こり、5名の方がなくなられました。
2つの災害、事故で亡くなられた皆さんの冥福をお祈りするとともに、全ての方々の安否が一刻も早く確認されることを祈っています。
さて、新型コロナ感染症の類別が5類になり始めての正月でした。理学部の学生の皆さんは、どのような正月をすごされたでしょうか。正月休みを終えた皆さんは、定期試験、卒業論文のまとめや、卒論発表会など、一年の学修の成果を自ら確認する期間を迎えます。
新型コロナには、新たな変異株による感染が拡大していますし、インフルエンザの感染も広がっています。感染により、試験や、研究への支障が生じることのないよう、感染対策に万全を尽くすようにしていただきたいと思います。
また、発熱など感染が疑われる状況になりましたら、無理をせずに休んでください。追試等による対応をするよう柔軟な対応をお願いいたします。
2024年元旦
理学部長 林 政彦
2023年度理学部新入生の皆様へ 2023.04.01
福岡大学理学部の新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。
理学部長というのは、理学部の先生方(約100人います)、学生約1000人のとりまとめ役です。学生の皆さんにとっての私の役割は、皆さんが福岡大学で充実した学生生活を送れるように、教育、研究、そして学生生活で必要なことを調整することです。そんな、理学部の学部長である私から、皆さんに期待することを少しお話したいと思います。
理学部には4つの学科2つのインスティテュートがあります。応用数学科、社会数理情報インスティテュート、物理科学科、化学科、ナノサイエンスインスティテュート、地球圏科学科。この福岡大学理学部に、今年、入学された皆さんは、257名です。257名、一人一人に、心からお祝いの言葉を送ります。
皆さんは、高校を卒業し、昨日から福岡大学の一員、大学生となりました。大学生には、高校までと異なり、主体的に判断し行動することが求められます。
この点は、いろいろな方が述べられていますので、ここでは繰り返しません。「主体的に判断し、行動する」その中身について、皆さんと少し考えてみたいと思います。
よく「大学は社会に出る準備をするところ」と言われます。この意味付け、私は少し違うなと思うのです。私は学生には、「君たちは社会人だよ」と言います。だから「普通、労働時間と定められているだけ、、、、一日8時間勉強してください。」と言います。どういうことでしょうか?
あなたたちと同じ世代、年齢の方のうち、約半数は、すでに、いわゆる社会で働いています。そのおかげで、社会は回っています。そういう方たちがいるからこそ、社会は回っていて、あなたたちは大学で勉強していられるのです。それぞれが社会の中である意味、異なった役割を担い、それで社会は回っています。あなたたちもまた、何らかの社会的な役割を担っているのです。では、あなたたちの社会的な役割というのは何でしょうか。アルバイトをすること?いえいえ、、、、違います。
それは、「学ぶ」こと、そして「人として成長すること」です。大学で、理学部に入学した皆さんは、理学部で学ぶこと、理学部で学んだ人らしく成長することです。あなたたちが、将来、社会の中で、大学・理学部で学んだあなたたちだからこそできること、それができる、そんな力を身に着けることです。それが、あなたたちの仕事です。「学ぶこと」、「人として成長すること」、それがあなたたちが、今、「働くこと」と考えていただきたいと思います。
では、「学ぶこと」、「人として成長すること」とはどういうことでしょうか。8時間勉強したとしますね。一日は、あと16時間。8時間寝たとして、残り8時間。ぜひサークル活動、文化活動に勤しんで、文化的にも大きく成長してください。たくさんの仲間と交流して、成長して下さい。こちらは、別の場に譲ります。学部指導懇談会というのが、4月6日にありますので、そちらでじっくりと聞いてください。ここでは、理学部の学生として「学ぶ」ことの意味と価値、その可能性について、少しお話を続けたいと思います。
「学ぶ」と言っても、机にかじりついて試験問題を解けるようになることではありません。理学部での学びは、「研究」する力を身につけることを目的としています。「研究」とは何か?理学部の「理」という言葉、ここでは、「数学」も含みます。一文字で音読みでは、「ことわり」と読みます。「理」「ことわり」とは何か?言い換えれば「しくみ」、「自然・社会・人間の仕組み」でしょうか。理学部の役割は、私たちの身の回りで起きていることの仕組みを解き明かしていくこと、これが「研究」です。研究、物事の仕組みを解き明かすことができる人を育てること、これが「教育」です。「研究」をすること、自然の仕組みを解き明かすこと。その中で、研究をできる人を育てること、それが大学の理学部の役割です。使命です。
「研究」というと大それたことのように思うかもしれません。私は、社会で「働く力」を身に着けるために大学に来た、「研究するためではない」と考える方もいるかもしれません。「場違い?」と不安になるかもしれませんね。
安心してください。「研究する力」というのは、社会で働く力の根幹、基礎となる力です。「働く力」そのものです。その謎解きを少ししましょう。
ちょっと身の回りを見てください。ここへ来る途中の景色を思い出してください。桜がきれいですよね。春ですね。青空もきれいですよね。気持ちいいですね。それで満足? 満足しないでちょっと疑問を持ってみましょうか。小学生くらいに戻ってみましょうか。
「なんで桜は春に咲くの?」
「なんで冬は寒いの、春は暖かいの、夏は暑いの、、、、」
「なんで空は青いの?」
そんな疑問を持ったことはありませんか?答えられますか?今は、答えられるかどうかが問題ではありません。「研究」のスタートであり、一番大切なことは、当たり前と思えるようなことに「なぜ?」という疑問を持つことです。身の回りの自然、社会、人間に関して「なぜ?」を発すること、これがスタートです。
「なぜ?」を発し、その理由、原因、仕組みを解き明かしてゆくこと、それが研究です。解き明かしてゆくためには、道具が必要です。道具というのは、実験器具ではありません。実験器具も道具ですか、それ以上に大切なのは、様々な知識です。この知識自体が実は、自然の仕組みです。それが、数学であり、物理学であり、化学であり、生物学であり、地球科学なのです。高校までで学んだ数学や理科というのは、これまで、人々が研究をして解き明かしてきた自然の仕組み、社会の仕組み、人間の仕組みそのものなのです。
これまで、人類が解き明かしてきた、学問をまずしっかりと学ぶこと、これが、専門の学び、授業です。講義、演習、実験です。3年生までにしっかりと身に着けることが必要です。これは、勉強ですね。
ちょっと話はそれますが、「女王の教室」というテレビドラマ知っていますか?いろいろと物議を醸しだしたドラマですが、その中で主任公の鬼教師が小学校6年生の「なぜ勉強しなくてはいけないのですか?」という問いにこう答えました。「勉強はしなければならないものではありません。したいと思うものです。」どういうことか。社会のいろいろなことを解決してゆくのに、いろいろなことを知らなくて、できるのですか?というのが、「鬼教師」の答えです。私の答えでもあります。
これまでわかっている基礎的な知識、学問ですね。これを道具にして、皆さん自身の「なぜ?」を解き明かしてゆく、これが、卒業研究です。理学部では卒業研究は、必修です。皆さんが取り組まなければならない関門ですね。でも、これ、実に面白いんです。これまで、誰も説明できなかったことを説明できるようになる、新しい仕組みを見つけ出す。これほど楽しいことはありません。知的好奇心を満たす、ということです。ワクワクします。そういう局面に立ったことがある方たちが、皆さんに授業をしてくれる先生方です。「しなければならないもの」かもしれませんが、「したいと思うもの」、研究をしたいと思ってください。そのスタートは、「なぜ?」です。
さて、そういう経験、研究力は、応用力の基礎、基盤となります。
社会で起きている様々な問題については、試験問題のような決まりきった答えはありません。様々な対策の方法があり、その効果もバラバラです。新しい課題が次々に出てきます。これまでの方法がそれに適用できるわけでもありません。そういう画一的な正解のない課題に対応する能力は、研究力から生まれてきます。こういう点から、実は、理学部の卒業生というのは、専門に直結する仕事はもちろん様々なところで活躍しています。理学部らしさは社会的にも期待されています。
では、私たちが生きている社会の状況に目を移してみましょう。気候危機をはじめとする社会的危機、新型コロナ感染症、そしてロシアのウクライナ侵攻を発端とする世界的な戦争へ危機。不安ばかり掻き立てられます。先行きの見えない不透明な時代と言われます。
いろいろありますが、社会的な危機について皆さんもよく知っているSDGsに立ち返って見てみたいと思います。
気候変動は、科学技術の進歩、経済的な発展がもたらしたものです。現代社会の様々な矛盾の象徴的なものです。国際社会は、気候危機の打開、万人に等しい教育、ジェンダー平等の実現などの17の目標からなるSDGsを設定しました。人間社会が自らの発展の中でもたらした、あるいは、解決を放置してきた人類社会が持続するために必要な非常に切実な課題です。先進国、発展途上国の別なしに抱えている重大な課題です。社会構造の革新と国際的な協力のもとで解決しようとしています。
SDGsのうちのいくつかは、科学の発展がもたらした課題でもあります。人類は、科学の発展とどのように共存していくのかと問われているのです。理学を学ぶ皆さんが、将来、社会の様々な局面で、正確な自然認識と的確な対応方法を提示することを期待しています。
私が大学に入学したのは、44年前。マンガや小説の描く未来社会がそこまで来ている感じです。皆さんも、44年前の私と同じ20歳くらいです。大学生活は4年。大学を終えてからの方がはるかに長いですね。どんな世界が待ち受けているのでしょう。そんな未来を創っていくのはあなたたちです。
様々な課題に直面するでしょうね。その時、課題を本質から見つめなおし、解決の道を探っていける、そんな力を身につけてください。
理学部で何を学ぶのか?
理学は自然、社会、人間の仕組みを問う学問です。先行きが見えにくい不透明な時代だからこそ、基礎から、これまで人類が探り当ててきた自然、社会、人間の仕組みをよく学んでください。面白いですよ。その中で、まだわかっていないこと、当たり前に思われていることに、疑問を持ってください。それを解き明かしましょう。
課題は、目の前に立ちふさがる大問題でも、役に立つかどうかもわからない単なる興味でもいいのです。興味が第一です。興味を持った自然の仕組みを解明する道筋の中で、自然と人間との間で抱える課題を解くカギが見つかるかもしれない、解決の道しるべとなる何かが見つかるかもしれない、羅針盤が見つかるかもしれない。そういう経験をしてください。それが、理学を学ぶということです。
最後なりました。皆さんが、充実した学生生活を送られることを祈念して、私のお祝いの言葉とさせていただきます。
理学部への入学、おめでとうございます。
ロシアのウクライナ軍事侵攻の中止、両国の平和を求める声明 2022.3.22
ロシアの軍事力によるウクライナ侵攻の開始から一ヶ月が経とうとしています。ウクライナの民間人を含め、両国の数千もの命が失われています。女性、子供を中心に数百万人のウクライナの方が国外への避難を余儀なくされています。毎日の報道に深い悲しみを憶えます。
設立以来50余年、福岡大学理学部は自然・社会・人間の仕組みを解明することを通して人類の幸福に貢献せんと教育、研究に力を注いできました。今、ドローンによる攻撃、原子力発電所への攻撃、核兵器使用という脅しもされています。科学に支えられた軍事力が両国の人々を不幸に陥れていることに深い憂慮を憶えます。
私たちは、数千万の尊い命を失った痛苦の第2次世界大戦を教訓として、国際連合を中心に平和的に国際秩序を維持する努力を続けてきました。
今、ロシアが一刻も早くウクライナ侵攻を中止し、ウクライナとロシア両国の人々に平穏な日々が戻ることを望みます。そして、ロシアのウクライナ侵攻の中止を実現に向けて、すべての国、国際社会が平和的な外交努力に全力を挙げることを期待します。
2022年3月22日
福岡大学理学部長
林 政彦
参考
A Statement from the President of Fukuoka University (学長声明:2022年3月6日)
https://www.fukuoka-u.ac.jp/news/22/03/07180127.html
理学部長の林です。
2024年の新年にあたり、一言ご挨拶を申し上げます。
残念ながら、今年の正月は、痛ましく、悲しい災害、事故が立て続けに起こりました。
元日に震度7を記録した2024年能登半島地震が起こりました。1月4日夜の時点で84名の方々の死亡が確認されていると報道されています。石川県は、未だに179名の方の安否の確認がとれていないと情報提供を呼び掛けています。多くの方が、不自由な避難生活を予議されています。また、羽田空港では、能登半島地震の救援に向かう航空機と旅客機の衝突事故が起こり、5名の方がなくなられました。
2つの災害、事故で亡くなられた皆さんの冥福をお祈りするとともに、全ての方々の安否が一刻も早く確認されることを祈っています。
さて、新型コロナ感染症の類別が5類になり始めての正月でした。理学部の学生の皆さんは、どのような正月をすごされたでしょうか。正月休みを終えた皆さんは、定期試験、卒業論文のまとめや、卒論発表会など、一年の学修の成果を自ら確認する期間を迎えます。
新型コロナには、新たな変異株による感染が拡大していますし、インフルエンザの感染も広がっています。感染により、試験や、研究への支障が生じることのないよう、感染対策に万全を尽くすようにしていただきたいと思います。
また、発熱など感染が疑われる状況になりましたら、無理をせずに休んでください。追試等による対応をするよう柔軟な対応をお願いいたします。