福岡大学理学部

地球圏科学科

2023年度のお知らせ一覧

2023年度福岡大学オープンキャンパスは8月6日に終了しました!

オープンキャンパスに多くの方にご来場いただき、ありがとうございました。
その情報をこちらで配信しています。ぜひご覧ください。

 

地球科学分野・柚原雅樹助教の論文が学術誌に掲載されました

この論文は,柚原ほか(2022)で見出した油須原花崗岩優黒質斑状岩相の野外における産状,岩石記載,全岩主成分・微量成分元素組成,希土類元素組成,Sr・Nd同位体比組成,朝倉花崗閃緑岩赤岩体のジルコンのU-Pb年代を報告しています.これらをもとに,優黒質斑状岩相が,油須原花崗岩主岩相マグマと朝倉花崗閃緑岩赤岩体に類似した花崗閃緑岩質マグマの混合によって形成されたことを明らかにしました.

柚原雅樹・西 瑛莉子・清浦海里・亀井淳志・川野良信・岡野 修・早坂康隆,2023,北部九州白亜紀花崗岩類,油須原花崗岩優黒質斑状岩相の産状と化学組成.地球科学,77,147-163

生物科学分野・藍浩之准教授がミツバチサミット2023でトークセッション

11月18-20日につくば国際会議場でミツバチサミット2023が開催され、会期中にサイエンスドキュメンタリー映画「アリの王国」の上映会&トークセッションで藍准教授が映画監督、出演者とトークセッションを行い、アリとミツバチの社会の比較を通して人間社会の未来を語り合いました。

生物科学分野・藍浩之准教授がワイルドライフに登場しました

ワイルドライフの「音と振動」が、11月10日に放送されました。

◇ワイルドライフ【BS4K】
「潜入!足元のにぎやかな世界 音と振動で会話する昆虫たち」
11月10日(金)18:00~18:59
https://www.nhk.jp/p/wildlife/ts/XQ57MQ59KW/episode/te/NZLG6GGMM1/

地球科学分野・鮎沢 潤助教がNHK ブラタモリに出演しました

NHK ブラタモリ
#249「北九州~合体メガタウン!北九州市誕生の秘密とは?~」
初回放送 2023年10月7日

地球科学分野・柚原雅樹助教の論文が学術誌に掲載されました

この論文は,東南極セール・ロンダーネ山地西部地域に分布する片麻岩のジルコンU-Pb年代から,構造区分を議論しました.その結果,本地域の岩石が岩質と構造的位置に基づいて3ユニットに区分され,ユニット1と2の変成度や変成年代に差異があることを明らかにし,これらの境界である低角のカニノツメ剪断帯(Tsukada et al., 2017)が重要な構造境界である可能性を示しました.
Tsukada, K., Sukhbaatar, P., Owada, M., Shimura, T., Yuhara, M., Kamei, A., Shimura, Y. and Gantumur, O.,2023,Tectonic division of the Southwestern terrane at the western Sør Rondane Mountains, Dronning Maud Land, East Antarctica,  https://doi.org/10.2465/jmps.221203

地球物理分野・原圭一郎助教論文が学術誌に掲載されました

 南極の沿岸域や周辺海域のエアロゾル数濃度や非海塩性硫酸塩の分布と季節変化と関連する前駆物質の起源地域について解析した論文が公開されました.各国の観測データを用いた国際共同研究となりました.
Heintzenberg, J, Legrand, M, Gao, Y, Hara, K, Huang, S, Humphries,
RS, Kamra, AK, Keywood, MD and Sakerin, SM. 2023. Spatio-Temporal
Distributions of the Natural Non-Sea-Salt Aerosol Over the Southern
Ocean and Coastal Antarctica and Its Potential Source Regions. Tellus B:
Chemical and Physical Meteorology, 75(1): 47–64. DOI:
https://doi.org/10.16993/tellusb.1869
https://b.tellusjournals.se/articles/10.16993/tellusb.1869
 

地球物理分野・乙部直人助教の実験風景がテレビ放映・新聞に掲載されました

火星に将来着陸した上で気象観測を行うグループが、鳥取砂丘の鳥取大学乾燥地研究センター内にある実験フィールドルナテラスで装置の性能の実証実験を行いました。実験には福岡大学の他、千葉大学・千葉工業大学・岡山大学の教員・研究者・学生が参加し、この実験では千葉大学の椎名准教授が開発したダスト計測装置の実証実験をメインのターゲットとし、各大学の開発した測器と共同で観測する実験となります。その様子が、メディアや鳥取の宇宙開発に関心を持つ企業に公開され、その様子を取材にメディア各社も訪れ、グループの代表である乙部が取材を受けました。その取材の内容は同日の鳥取地方での夕方のニュースと翌日朝のニュースで取り上げられ、新聞社3社には、次の日の長官地方面に記事が掲載されました。
以下はその記事へのリンクです。NHKニュース日本海新聞の記事日経新聞の記事読売新聞の記事(順序はアルファベット順です)。中国新聞の記事(2023/9/13追記)

地球科学分野・柚原雅樹助教の論文が学術誌に掲載されました

この論文は,糸島市北西に位置する海徳寺遺跡から出土した層灰岩製片刃石斧未完成品と石斧作製に伴う剥片の全岩主成分・微量元素組成,希土類元素組成を報告し,それらの石材原産地の同定と考古学的意義を考察しています.柚原ほか(2022)で更新された化学組成データによる石材原産地判別図をもとに,それらの石材原産地が韓国義鳳山であることを明らかにしました.このことは,海徳寺遺跡に層灰岩礫が搬入され,片刃石斧が作製されていた可能性を示すものです.

森 貴教・柚原雅樹・平尾和久・川野良信,2023,海徳寺遺跡出土片刃石斧生産関連資料の岩石学・地球化学的分析と考古学的意義.糸島市立伊都国歴史博物館紀要,18,39-45.

地球科学分野・柚原雅樹助教の論文が学術誌に掲載されました

この論文は,東南極セール・ロンダーネ山地に分布するベンゲン花崗岩の産状,岩石記載,全岩主成分・微量元素組成,希土類元素組成,Sr・Nd同位対比組成を報告しています.それらをもとに,ベンゲン花崗岩が,西ゴンドワナ大陸と東ゴンドワナ大陸の衝突時に北東テレーンの下に沈み込んだ南西テレーンの変トーナル岩と少量の変成岩類の部分溶融によって形成されたマグマを起源とすることを明らかにしました.
Yuhara, M., Kamei, A., Kawano, Y., Owada, M., Shimura, T. and Tsukada, K., 2023, High-K adakitic granite in post-Gondwana collisional stage: example for the Vengen Granite, Sør Rondane Mountains, East Antarctica. Journal of Mineralogical and Petrological Sciences, Vol.118, S010

生物科学分野・林晋也助教、樋渡健太(卒業生),伊東綱男准教授の論文がJ Insect Physiol誌に掲載されました

体が大きいミツバチのオスと小さいオスの性成熟の過程と繁殖形質の発達パターンの違いを評価しました。
Hayashi, Shinya, Hiwatashi Kenta, and Tsunao Itoh. "Sexual maturation and allometry of reproductive traits in large-and small-sized male honeybees." Journal of Insect Physiology (2023): 104550

生物科学分野・渡邉英博助教、立石康介(卒業生)の論文がCurrent Opinion in Insect Science誌に掲載されました

昆虫の嗅覚情報処理では末梢から高次中枢までいくつかの独立したの並行処理経路が存在しています。この総説では、昆虫の嗅覚平行処理についてゴキブリでの発見を中心にまとめました。
Hidehiro Watanabe, Kosuke Tateishi, "Parallel olfactory processing in a hemimetabolous insect" Current Opinion in Insect Science (2023): 101097. 10.1016/j.cois.2023.101097

語学&企業研修を考えている学生へ

一般財団法人日欧産業協力センターから在EU企業インターンの募集案内が来ております。応募資格があるのは学部3、4年生と院生で、応募期間は9/1~9/22です。詳しくはこちらをご覧ください。

地球物理学分野・原圭一郎助教,西田千春博士,林政彦教授の論文がGeoHealth誌に掲載されました

大気中に存在する鉱物粒子が体内に取り込まれたときに健康に与える影響とその過程を,黄砂やアリゾナ砂漠の標準試料と福岡大でのエアロゾル観測データを使って調べました.

Nishita-Hara, C., Kobayashi, H., Hara, K., & Hayashi, M. (2023). Dithiothreitol-measured oxidative potential of reference materials of mineral dust: Implications for the toxicity of mineral dust aerosols in the atmosphere. GeoHealth, 7, e2022GH000736. https://doi.org/10.1029/2022GH000736 

地球物理学分野・岩山隆寛教授の論文がJ.Phys.Scoc.Japan誌に掲載されました

理想化された渦である点渦の運動には,3個の点渦の場合に,渦を結ぶ三角形が相似形を保ったまま発展する自己相似運動が1800年代から知られている.本論文では,渦間の相互作用を数学的に一般化した3個の点渦において,自己相似運動の線形安定性を解析的計算と数値解析を組み合わせて議論した.渦間の相互作用の形に依存せず,合体運動では渦運動の軌道は不安定,拡大運動では安定である,という普遍的性質があることを明らかにしました.

T.Iwayama and T. Yajima:Linear stability of self-similar motions of three point vortices in a generalized two-dimensional fluid system. J. Phys. Soc. Japan, vol.92(2023), 084401(11 pages).

こちらよりご覧いただけます。

生物科学分野・藍浩之准教授のミツバチのダンスコミュニケーションの仕組みに関する論文がFront Behav Neurosci誌に掲載されました

ミツバチの尻振りダンスを用いた蜜源探索の仕組みを明らかにした論文で、2017年と2022年に日本学術振興会・海外招へい研究者として来日したProf. Dr. Walter Farina教授(ブエノスアイレス大学)との共同研究の一部です。Farina氏が地球圏科学科の学生に講義している様子は昨年度のお知らせ(こちら)で紹介しています。

Ai H, Farina W: In search of behavioral and brain processes involved in honey bee dance communication. Frontiers in Behavioral Neuroscience Volume 17 - 2023
https://www.frontiersin.org/articles/10.3389/fnbeh.2023.1140657/full

生物科学分野・藍浩之准教授のミツバチの個性発現に関する論文が月刊「細胞」に掲載されました

セイヨウミツバチの巣内分業の生まれるしくみに関する総説が、月刊「細胞~変貌する行動生物学~」に掲載されました。福岡大学図書館理学部分室で閲覧できます(別刷ご希望の方は藍までお知らせください)。

動物の個性発現を計測・解析する 細胞 2023年55巻8号・7月号 ニューサイエンス社

地球物理学分野・高島久洋教授のエアロゾルに関する論文がAAQR誌に掲載されました

大気汚染物質である二酸化窒素について、COVID-19パンデミック期間を含めた長期の変動について、日本・韓国の地上観測網データをもちいて解析した論文です。

Yongjoo Choi, Yugo Kanaya, Hisahiro Takashima, Kihong Park, Haebum Lee, Jihyo Chong, Jae Hwan Kim, Jin-Soo Park: Changes in Tropospheric Nitrogen Dioxide Vertical Column Densities over Japan and Korea during the COVID-19 Using Pandora and MAX-DOAS. Aerosol and Air Quality Research 23, issue 6. https://doi.org/10.4209/aaqr.220145  

生物科学分野・末次翔太助教の社会性昆虫における腸内細菌の総説がInsect誌に掲載されました

色々な社会性昆虫の間で腸内細菌集団の構成を比較し、類似と相違を考察しました。末次翔太助教が令和5年3月まで所属していた産業技術総合研究所にて、執筆した総説です。

Shota Suenami, Akiko Koto and Ryo Miyazaki: Basic Structures of Gut Bacterial Communities in Eusocial Insects. Insects 2023, 14(5), 444 https://doi.org/10.3390/insects14050444

地球物理学分野・林政彦教授のPM2.5が細胞に酸化ストレスを誘導する効果に関する論文がChemosphere誌に掲載されました

福岡大学18号館とつくば市で採取したエアロゾル(PM2.5)の化学的指標としての酸化能と生物学的指標としての酸化ストレス誘導能を比較し、森林火災起源のエアロゾルが酸化ストレスを誘導する特徴的なエアロゾルであることなどを明らかにしました。
Assessing oxidative stress induction ability and oxidative potential of PM2.5 in cities in eastern and western Japan. Y. Fujitani, A. Furuyama, M. Hayashi, H. Hagino, M. Kajino
https://doi.org/10.1016/j.chemosphere.2023.138308

地球物理分野・原圭一郎先生の論文が学術雑誌に掲載されました

南極沿岸~南大洋のエアロゾル数濃度の空間分布とその季節変化に関する論文です.

Humphries, R. S., Keywood, M. D., Ward, J. P., Harnwell, J., Alexander, S. P., Klekociuk, A. R., Hara, K., McRobert, I. M., Protat, A., Alroe, J., Cravigan, L. T., Miljevic, B., Ristovski, Z. D., Schofield, R., Wilson, S. R., Flynn, C. J., Kulkarni, G. R., Mace, G. G., McFarquhar, G. M., Chambers, S. D., Williams, A. G., and Griffiths, A. D.: Measurement report: Understanding the seasonal cycle of Southern Ocean aerosols, Atmos. Chem. Phys., 23, 3749?3777, https://doi.org/10.5194/acp-23-3749-2023, 2023.

地球圏科学科新入生のチームビルディングが行われました

4月10日9:00~17:30に総合図書館多目的ホールにて、地球圏科学科恒例のチームビルディングが開催されました。午前中は自分の学習スタイルを各自がレーダーチャート化し、それを元に12グループに分かれて記者会見をしました。午後は総当たりインタビュー、その後の課題解決学習では、グループ内で活発に議論をして、花子さんの歯医者までのルートを探し当ててくれました。最後のプレゼントカードの交換では、お互いの交流を深めて、グータッチでお開き。たった一日で気の合う友達ができたようです。Wonderful!!!

令和5年度新入生の学部・学科懇談会がありました

新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。

これから4年間、地球圏科学科で一緒に地球のことを学んでいきましょう。


早速4月6日(木)に新入生と教員の顔合わせを兼ねた、学部・学科指導懇談会がありました。新入生の皆さん、まだ緊張の面持ちで、不安と期待が入り混じった状況だと思いますが、徐々に時間がたてば友達もでき、教員ともいろいろな話ができるようになります。大学生はこれまでの高校生とは大きく違い、自由になんでも選択できる権利がありますが、自己責任も伴います。不安があるときは、チューターの先生に気軽に相談してみましょう。

地球科学分野(令和4年度)、および生物科学分野(令和5年度)に新しい先生をお迎えしました

令和4年度後期から地球科学分野に柴田智郎教授、令和5年度前期から生物科学分野に末次翔太(すえなみしょうた)助教をスタッフとしてお迎えすることになりました。よろしくお願いいたします。

ありがとうございました&お疲れさまでした

本日、地球圏科学科創設以来、学生の教育に多大に貢献されてきた杦山哲男先生(地球科学分野)、岩崎雅行先生(生物科学分野)が退職されます。杦山先生はサンゴ化石の研究を、岩崎先生は昆虫の脳構造の研究でも大きな功績を残されました。本当にお疲れさまでした。満開の桜の花の元、思い出話にも花が咲きました。