お知らせ
2025年度 地球圏科学科が変わります!
地球圏科学科に,「生物・生命コース」,「地球・環境コース」 を設置します。地球圏科学科は、コース制導入を軸とした大幅なカリ キュラム改定を行います。この改定により、2025 年度以降,1 年次に自然科学を広く学び、2 年次から興味に応じて生物・生命コース、あるいは、地球・環境コースで、系統的・専門的に、学び研究できる ようになります.
新しいカリキュラムの概要は,大学案内2025のp.63に掲載されています.
2025年度からの新カリキュラムの特徴
1年次の必修科目「地球圏科学序論」,「地球圏科学序論演習I・II」では,地球とそこに生息する生物との関わりに関する題材をもとに,
1.科学的な文章(記載文,比較文,論説文)を書く演習,添削指導
2.Excelを用いた情報処理
3.2年次に各コースに分かれるにあたって,各コースで学ぶ内容の導入的講義・演習
を行い,引き続く講義,演習,実験科目を履修するための基礎力を身につけます.
2年次からは,「地球・環境コース」,「生物・生命コース」に分かれて学びを深めます.自コース科目で専門性を深め,同時に,他コース科目や情報に関する科目を含むコース共通科目で「地球圏科学」の総合性を身につけます.キャリア科目で進路について考えます.そして,4年次の卒業研究へと結び付けていきます.
地球圏科学って何?
地球圏科学科では、「生物圏」、「気圏」、「水圏」、「岩石圏」で観察できるあらゆる自然現象のしくみや、 各圏間の相互関連性を探求し、 教員と学生、地域が連携しながら豊かな未来の地球につながる研究をしています。
地球圏科学科をもっと知りたい方は、こちらの
地球圏科学科紹介動画 もご覧ください。
福大でサイエンス!
~地球圏科学科では、生命と地球の未来に貢献できる若者を育成しています~
理学部の紹介はこちらをご覧ください。
総合型選抜入試について
理学部地球圏科学科では、2025年度入試より総合型選抜入試を始めました。
福岡大学理学部公式Instagramのご案内
福岡大学理学部の公式instagramを始めました。コチラからご覧いただけます。
BYODでのPC購入について
福岡大学理学部では、2023年度よりBYOD(Bring Your Own Device)を開始しております。対象の学生は、こちらをご覧いただき、準備をお願いします。
<<<地球圏科学科最新ニュース>>>
地球・環境コース 柚原雅樹助教らの論文が学術雑誌に掲載されました
この論文は、小倉城の石垣に使用された石材を切り出した石切丁場である北九州市小倉南区の間島に分布する平尾花崗閃緑岩の野外における産状、薄片観察結果、全岩主成分・微量元素組成、希土類元素組成を報告したものです。これまで平尾花崗閃緑岩では報告されていなかった、苦鉄質包有岩を多量に含む包有岩岩脈、存在することを明らかにしました。包有岩岩脈は同時性苦鉄質岩体の一つであり、花崗岩質マグマだまりに貫入した苦鉄質マグマによって形成されたものです。本論文の成果は、花崗岩質マグマだまりにおけるマグマ過程の理解に大きく貢献すると期待されます。
柚原雅樹・梅﨑惠司・川野良信・安部和城;小倉城関連石切丁場の岩石の地球科学的研究1 -間島に露出する平尾花崗閃緑岩に認められる苦鉄質マグマと花崗閃緑岩質マグマの混交現象-、(公財)北九州市芸術文化振興財団 埋蔵文化財調査室 研究紀要、39、1-16.https://www.kicpac.org/maibun/book6.html
JSPS 外国人招へい研究者・Walter Farina教授の特別講義
ブエノスアイレス大学教授のWalter Farina氏が2025年5-6月の予定で進化脳科学研究室に来日し、藍浩之教授と大学院生・田中花菜さんと共同実験を行っています。6月4日に忙しい合間に現在取り組んでおられる研究について特別講義を行っていただきました。タイトルは、Cognition under pressure: honeybees in agricultural environments(重圧下の認知:農業環境に生きるミツバチたち)でした。化学農薬によるミツバチの学習・記憶機能の障害の実情と、それに代わるミツバチを用いた新しい農業の方法に関する講義でした。
Operating honeybee could activate crop without pesticide!
第47回日本土壌動物学会福岡大会が開催されました
第47回土壌動物学会福岡大会が開催されました。今年度より生物・生命コース教員に着任された菱拓雄教授(陸域生態学研究室)が大会委員長です。
日時:5月31日(土)~6月1日(日)
場所:福岡大学理学部18号館2階
詳しくはこちらをご覧ください。
生物・生命コース 渡邉英博助教がテレビに出演しました
生物・生命コースの渡邉英博助教が NHK 教育テレビにて放送の「ヴィランの言い分」に出演しました。番組の詳細は以下のサイトをご覧ください。
NHK教育テレビ「ヴィランの言い分」対決スペシャル ムカデvsゴキブリ
5月31日(土) 午前10:30〜午前11:00
6月4日(水) 午後7:25〜午後7:55
https://www.nhk.jp/p/ts/YM3WKRZWZQ/
2025年度チームビルディングが行われました
地球圏科学科では,新入生向けの行事として「チームビルディング」を数年前から行っており,2025年度も実施しました.この行事を通じて,新入生どうし,新入生と先輩・教員との交流を行いました.
生物・生命コース 菱拓雄教授らの論文が学術雑誌に掲載されました
北海道の厚岸湖・別寒辺牛湿原と周囲の森林における有剣ハチ群集の種構成が顕著に異なることを明らかにしました。この地域のハチの種多様性にとって、湿地と森林、双方の景観があることが重要であることがわかりました。
Uemori K, Hishi T; Independent Aculeata communities assemble in low-moor wetlands and deciduous forests around Akkeshi-Bekanbeushi wetland, northeastern Japan. Wetlands Ecology and Management、33: 36. https://link.springer.com/article/10.1007/s11273-025-10044-5
生物・生命コース 林晋也助教らの論文が学術雑誌に掲載されました
繁殖個体数の動態を決める要因の理解は個体群の維持において重要です。本論文は、ミツバチのオスの生存率とツバメの関係性を評価した研究です。ミツバチの巣の上空に飛来するツバメの活動は、環境の要因ではなくオスの活動によって影響されていること、またオスの個体数の減少のリスクはツバメの飛来により約40%増加することが示されました。これらの観察結果はツバメによる捕食がオスバチの個体数の減少の要因である可能性を示しています。
以下のリンクからミツバチの巣の上空を飛来するツバメの様子もご覧になれます。
Hayashi, S., Suematsu, T. & Itoh, T. Rapid decline of male honey bees in summer: the potential impact of Japanese barn swallows on high male loss. Sci Nat 112, 31 (2025). https://doi.org/10.1007/s00114-025-01979-z
2025年度から新たに先生が加わりました
2025年度から生物・生命コースに4名の先生が加わりました。
小柴琢己教授(細胞動態学研究室)、菱拓雄教授(陸域生態学研究室)、錦織充広助教(細胞動態学研究室)、南野尚紀助教(植物分子発生学研究室)です。これからよろしくお願いいたします。
2024年度末に二名の先生が退職されました
2024年度3月末に、生物科学分野の景浦宏教授と伊東綱男准教授が退職されました。
お二人は地球圏科学科の初期から在籍されており、景浦先生は蝶々の紋様形成の研究で、伊東先生はミツバチの振動シグナルの研究で多大な功績を残されました。長い間お世話になりました。