福岡大学理学部

地球圏科学科

2022年度のお知らせ一覧

2022年度地球圏科学科 卒業論文発表会が行われました

2023年2月8,9日に卒論発表会が行われ、活発な議論が繰り広げられました。地球物理、地球科学、生物科学の各分野の4年生はお疲れさまでした。皆さんの研究は地球圏科学の知識の一部となるとともに、現在人類が抱える様々な問題を解決する糸口となるでしょう。Love & peace!

生物科学分野・渡邉英博助教らのクロオオアリ巣仲間識別フェロモンの受容機構に関する論文がFrontiers in Cellular Neuroscience誌に掲載されました

クロオオアリは巣の仲間かそうでないかを、体表に分布する18種類の巣仲間識別フェロモン(体表炭化水素)によって、識別します。地球圏科学専攻の尾方祥史さん(2016年度博士課程前期修了)と生物科学分野4年生の納冨野々花さん(2017年度卒業)はクロオオアリの触角の嗅感覚細胞がこれら体表炭化水素に対してどのような神経応答を示すかを解析し、クロオオアリの巣仲間識別過程の一端を明らかにしました。本研究成果は福岡大学を中心とした、北海道大学、神戸大学との共同研究の成果になります。

Watanabe H, Ogata S, Nodomi N, Tateishi K, Nishino H, Matsubara R, Ozaki M, Yokohari F. 2023. Cuticular hydrocarbon reception by sensory neurons in basiconic sensilla of the Japanese carpenter ant. Frontiers in Cellular Neuroscience 17. 論文はこちらからご覧いただけます。

学園通信No.74に地球圏科学科卒業生と4年生のインタビューが掲載されました

以下の記事が学園通信に掲載されています。ぜひこちらをご覧下さい。
・卒業生の就活ストーリー(21ページ) 安部実希さん(気象庁職員・地球物理分野2010年卒)
・Talk about dream(13ページ) 池見諄太さん(生物科学分野4年生)

地球物理分野・林政彦教授がPIを務めていた日本の南極観測隊の観測による南極大陸周辺の海水の循環に関する論文が公開されました。

南極観測船「しらせ」で、南極大陸を取り囲む南半球の海洋の表層水の放射性同位体の観測を行ったものです。南極大陸周辺の表層水は主に深海から上昇してきた海水からなり、中・低緯度の海洋表層水の寄与が小さいことがわかりました。

M. Inoue, H. Mitsunushi, K. Mashita, T. Matsunaka, Y. Inomata, M., Hayashi, S. Archer and S. Nagaoa: Origin of surface water in the Southern Ocean: Implications of soluble radionuclide distributions. Journal of Environmental Radioactivity, 258, 2023.

論文はこちら

地球物理分野・林政彦教授、原圭一郎助教らの南極大陸周辺海域中のPM2.5中に含まれる有機態窒素量に関する論文がAtmospheric Environmentに掲載されました。

林政彦教授が、2016年から2017年に第58次南極地域観測隊の隊員として参加・実施したサンプリング、計測を含む3年間の観測に基づくものです。南極海洋大気中の有機態窒素が、主に、海水起源で全窒素量のうち、有機物中の窒素が、5分の1程度を占めることがわかりました。

K. Matsumoto, H. Kobayashi, K. Hara, S. Ishino, M. Hayashi: Water-soluble organic nitrogen in fine aerosols over the Southern Ocean. Atmospheric Environment, vol. 287, 119287, 2022.

論文はこちら

生物科学分野・林晋也助教の論文がApidologieに掲載されました

 ミツバチのオスは女王バチとの交尾のためにDCA(Drone congregation area)と呼ばれる特定の空間に集まります。この論文では,巣からDCAまでの距離の違いによって,オス集団の特徴がどのように変化するのかを評価しました。調査の結果,巣から遠いDCAほど飛翔能力が高く・体の大きなオスが集まっていること,また巣から近いDCAほど日齢の若いオスが多く集まっていることが明らかになりました。

Body size and age of drone honeybees (Apis mellifera) affect the structure and characteristics of mating congregations via dispersal

 

地球圏科学専攻博士前期課程1年生・藍澤優李さん、日本学術振興会特別研究員・立石康介さん(進化脳科学研究室)が発表論文賞を受賞しました

2022年11月26-27日に高知市で開催された「日本比較生理生化学会第44回高知大会」にて、藍澤さんはワモンゴキブリが湿度を感じる仕組みの研究、立石さんはワモンゴキブリの二種類の性フェロモンの受容と脳内処理の仕組みの研究を発表し、発表論文賞(大会委員長賞)を受賞しました。

写真の左が立石さん、右が藍澤さん、中央は村田大会委員長(高知大学)です。

 

地球圏科学科主催「先輩と語る2022」を11月26日(土)に福岡大で開催しました

地球圏科学科(SE)を卒業した社会人、内定を獲得した4年生に、就職進路のアドバイザーとして参加していただき、SE在学生と懇談する「先輩と語る2022」を開催しました。

地球科学分野・柚原雅樹助教らによる弥生時代の層灰岩製片刃石斧の化学組成による石材産地同定に関する論文が「地球科学」に掲載されました.

柚原雅樹・梅﨑惠司・森貴教・川野良信,2022,下部白亜系脇野亜層群と慶尚層超群新洞層群の層灰岩の全岩化学組成の比較.地球科学,76,221-235.

 この論文は,弥生時代の代表的な石器の一つである,層灰岩製片刃石斧の石材原産地を同定するため,原産地候補である韓国義鳳山の層灰岩礫と北部九州に分布する下部白亜系関門層群脇野亜層群の層灰岩,北九州市の貴船神社の層灰岩製球状敲打具の全岩主成分・微量元素組成,希土類元素組成を報告しています.これらの化学組成データをもとに,Mori et al.(2022)で提案された石材原産地判別図の更新を行いました.さらに,この判別図をもとに,貴船神社の球状敲打具が脇野亜層群の層灰岩を石材として用いていることを明らかにしました.このことは,球状敲打具の石材が高槻型石斧の製作工房近傍で調達されている可能性を示すものです.

地球圏科学専攻修了生らによる,北九州市で発見された前期白亜紀の竜脚類恐竜の頸椎化石を報告した論文が日本古生物学会ウェブサイトで早期公開され,化石の特別展示が始まりました.

Tatehata, J., Mukunoki, T., Tanoue, K., accepted. Description of a titanosauriform (Sauropoda, Dinosauria) cervical vertebra from the Lower Cretaceous Kanmon Group, southwestern Japan. Paleontological Research.

この論文では,北九州市の関門層群(前期白亜紀の地層)で見つかった破片化した骨化石を,その表面と内部の形態をもとに,首の長い四足歩行型の竜脚類という恐竜の頸椎(首の骨)の一部であると報告しています.地球圏科学専攻の立畠潤一郎さん(2014年度博士課程前期修了)の修士論文に,立畠さんの修了後に行った熊本大学X-EarthセンターでのCTスキャンによる解析の結果を加えた,福岡大学と熊本大学の共同研究の成果です.

 研究させていただいた化石を所蔵する北九州市立自然史・歴史博物館では,2022年10月13日から12月4日までこの化石の特別展示が行われます.初日に博物館の学芸員の方と論文の著者の一人である田上助教が展示解説をしました.特別展示URL

以下は、北九州の竜脚類の復元画(©︎ Utako Kikutani)です.禁無断転載.

地球科学分野・石原与四郎助教,柚原雅樹助教が調査・執筆に関わった神埼市史が刊行されました.

神埼市史は,神埼市教育委員会市史編纂室が編集し,佐賀県の神埼市が発行したもので,全3巻からなります.石原助教は,第1巻「自然・民俗・石造物編」,第1編「地理・自然」の「新生界」を,柚原助教は「中生界」を執筆しました.神崎市史は,神埼市立図書館や市内外の関連施設で閲覧可能です.詳細は,こちらから確認できます.

JSPS海外招へい研究者・Walter FARINA氏(ブエノスアイレス大学教授)の特別講義がありました

現在行っているミツバチ研究の説明を行うFarina教授と、その指導を受ける池見君(地球圏科学科4年生、進化脳科学研究室所属)、滝口君(同2年生、科研費研究補助員)。
すぐに英語のディスカッションにも慣れて、質問をしていました。さすが福大生、コミュ力抜群です!

生物科学分野・藍浩之准教授がNHK BSプレミアム・ワイルドライフ に登場します

◇NHK BSプレミアム ワイルドライフ 

「潜入!足元のにぎやかな世界 知られざる昆虫のコミュニケーション」

☆BSプレミアム & BS4K 同時放送

2022年9月19日(月) 夜20:00~

2022年9月26日(月) 朝8:00~

☆BS4Kのみ

2022年10月4日(火) 昼15:00~

詳しくは、以下のサイトをご覧ください

https://www.nhk.jp/p/wildlife/ts/XQ57MQ59KW/schedule/te/2K5462MLYJ/

https://www4.nhk.or.jp/P5163/x/2022-09-19/44/16591/2097084/

地球物理分野・原圭一郎助教の論文が掲載されました

Keiichiro Hara, Hisahiro Takashima, Ayako Yoshino, Akinori Takami, Chiharu Nishita-Hara, Yasushi Fujiyoshi, and Masahiko Hayashi, Seasonal variations of diurnal cycles of aerosols and gases in the Fukuoka Plain, Japan: Effects of local meteorology and atmospheric chemistry, Atmospheric Environment, 289, 119318, https://doi.org/10.1016/j.atmosenv.2022.119318, 2022.

この論文では,福岡大学学内で行った大気微量成分・気象観測から,福岡市周辺から大気へ放出されるエアロゾルやガス成分の変化,海陸風などの局地循環,大気中の化学反応の関係とその季節変化を明らかにしました.

地球科学分野・三好雅也教授のインタビューがTV番組で放映されました

番組名:RKB毎日放送「タダイマ!」

概要:防災シリーズ「噴火と原発」について

日時:9月2日(金)18時頃

福岡大学理系学部でオープンキャンパスが開催されました

8月7日(日)、毎年恒例のオープンキャンパスが対面で開催されました。地球圏科学科では

公開実験「いろいろな試料からDNAをとってみよう」「気象を科学しよう」

展示コーナー「九州は恐竜王国」「火山とマグマの世界」

施設見学「生物学実験と生き物の展示」

の企画がありました。炎天下にもかかわらずお越しいただいた皆様、ありがとうございました。

生物科学分野・藍浩之准教授が日本進化学会大会のシンポジウムで講演しました

8月4-7日に開催される日本進化学会第42回大会のシンポジウム「音響進化学の新展開」において、藍浩之准教授、藤本亮汰さん(大学院理学研究科地球圏科学専攻2年)の「ミツバチの尻振りダンス解読の神経回路からの進化的考察」の講演がありました。

様々な動物の音響コミュニケーションの研究を進めている方が登壇し、コオモリのエコロケーション、小鳥のさえずり、ミツバチのダンス、ハエの求愛、サルの音声コミュニケーションの講演がありました。

様々な動物をある視点で比較すると、生物は進化の過程で、環境に適応して聴覚器官、脳情報処理、行動を特化してきたことがよくわかります。

生物科学分野・藍浩之准教授が企画した国際シンポジウムで、JSPS外国人招へい研究者のFarina教授が講演しました

9月10日に早稲田大学で開催される国際シンポジウム”International Exchange symposium of Zoology”において、藍浩之准教授との共同研究で来日しているFarina教授が講演しました。
講演タイトルは、
Cognitive ecology in managed social bees as crop pollinators
です。

 ミツバチは高度な花の嗅覚記憶能力を持ち、幼少期にその匂いを覚えると、採餌バチになった時にその匂いの花から積極的に採餌をします。Farina教授は世界で初めて、作物の受粉と結実にミツバチの能力(脳力)を利用する技術を開発しました。講演ではその驚異的な記憶能力とその生態学的意義に加え、食糧危機に備えたミツバチの農業利用について講演されます。以下は講演者らの記念写真です。

地球物理学分野・白石浩一助教が「線状降水帯」に関するNHKの番組に出演しました

NHKワールド(英語放送)【BOSAI~あなたの命を救うことができる科学】
テーマ「線状降水帯」
放送日 8/13 (土) 14:40~14:55
再放送 8/13 (土) 17:40~、8/14 (日) 23:40~、8/15 (月) 7:40~

日本学術振興会・外国人招へい研究者としてWalter Farina教授(ブエノスアイレス大学)が2か月間の研究をスタートしました

生物科学分野・藍浩之准教授との国際共同研究で8-9月の期間に来日しています。研究テーマは「条件付け手続きを用いた尻振りダンス追従行動の解発因の解明」です。2017年に続き、2回目の来日です。

地球圏科学科1年生のフォトエッセイ”Love the Earth”公開中

地球圏科学科1年生が身の回りの自然を撮影し、フォトエッセイを作成しました。こちらからご覧ください。

学生が撮影した写真をクリックするとフォトエッセイをご覧いただけます。ぜひ、コメントをください。

地球物理学分野・白石浩一助教が取り組んでいる水蒸気ライダーを使った水蒸気観測の研究がTV放送されました

気象庁が6月1日から「線状降水帯の予測精度向上のための研究」を開始しています。

・5月24日 RKB「タダイマ」18:15-19:00

・6月 1日 FBS福岡放送 めんたいワイド 17:20-17:30

・6月 4日 TNCテレビ西日本 福岡NEWSファイルCUBE 10:25-11:00

・6月 7日 TVQ 九州放送 「ふくサテ!」 16:24-17:24

地球物理学分野・白石浩一助教、西憲敬教授が線状降水帯予測精度向上に向けた技術開発研究を、全国の研究機関と連携して行うことになりました。

気象庁気象研究所を中心に、線状降水帯予測精度向上に向けた技術開発・研究を、全国の大学等の研究機関と連携して行うことになりました。メカニズム解明に向けた高密度な集中観測や、スーパーコンピュータ「富岳」を活用したリアルタイムシミュレーション実験を実施します。福岡大学の白石浩一助教と西憲敬教授は、水蒸気ライダーによって得られた水蒸気の観測データを提供する予定です。

こちらは気象庁のプレスリリースです。

こちらはFBS福岡放送で放送された福岡大学の水蒸気ライダーに関するニュースです。

地球科学分野・柚原雅樹助教らによる弥生時代の層灰岩製片刃石斧の化学組成による石材産地同定に関する論文が「Japanese Journal of Archaeology」に掲載されました.

Mori, T., Yuhara, M., Umezaki, K. and Kawano, Y., 2022, Estimating the sources of stone tools made of tuffitesduring the Yayoi Period and their archaeological significance. Japanese Journal of Archaeology, 9, 117-140. こちらから原著論文をご覧いただけます。

この論文は,弥生時代の代表的な石器の一つである,層灰岩製片刃石斧の石材原産地を同定するため,原産地候補の韓国義鳳山の層灰岩礫と行橋市の下稗田遺跡出土の石器の全岩主成分・微量元素組成,希土類元素組成を報告しています.これらの化学組成データと,柚原ほか(2020)ですでに報告されている北部九州に分布する下部白亜系関門層群脇野亜層群の層灰岩の全岩化学組成の比較から,微量成分元素と希土類元素を用いた石材原産地判別図を提案しました.さらに,判別図をもとに下稗田遺跡出土の石器が韓国義鳳山の石材を用いていることを明らかにしました.この結果は,朝鮮半島南部からこれらの石器がもたらされたことを示唆しており,当時の海峡を超えた文化接触を明らかにする上で重要な情報であるといえます.

地球科学分野・上野勝美教授らによる後期石炭紀(ペンシルバニアン亜紀)フズリナ類の系統進化,古生態に関する論文が「Journal of Foraminiferal Research」に掲載されました.

Villa, E., Ueno, K. and Merino-Tomé, Ó., 2022, Note on a peculiar fusuline sample from the Pennsylvanian of the Cantabrian Zone (Spain): observations and intriguing questions. Journal of Foraminiferal Research, 52, 108-119. こちらから原著論文をご覧いただけます。

この論文では,スペイン北部のカンタブリア山地に分布する上部石炭系(モスコビアン階)Fito層中の海進-高海面期炭酸塩堆積物から産するフズリナ化石を研究し,1) Pseudostaffella属の生息年代,2) Putrella属の殻壁における系統進化的変化,3) 疾病によるBeedeina属の殻の変形,4) 内生性膠着質有孔虫による大型フズリナ殻の生物侵食とfused clusterの形成,を明らかにしています.またこの論文では,疾病による殻の病変を古生代大型有孔虫において初めて報告しました.

生物科学分野・渡邉英博助教、大学院修了生の立石康介さんらの研究論文が「iScience」に掲載されました。

Tateishi, K., Watanabe, T., Nishino, H., Mizunami, M., and Watanabe, H. 2022. ”Silencing the odorant receptor co-receptor impairs olfactory reception in a sensillum-specific manner in the cockroach”. iScience 25. 10.1016/j.isci.2022.104272. こちらから原著論文をご覧いただけます。

福岡大学大学院理学研究科の立石康介さん(2021年度博士課程卒業)と地球圏科学科生物科学分野の渡邉英博助教を中心とする研究チームは、衛生害虫であるワモンゴキブリの匂い受容機構を解明し、匂い受容の核となる匂い受容体の発現を分子生物学的手法により操作することで、匂いを感じられないゴキブリを作成しました。
日本語での詳細は以下のプレスリリースをご参考ください。
https://www.fukuoka-u.ac.jp/press/22/05/24175513.html

地球科学分野・柚原雅樹助教らによる福岡県東部に分布する油須原花崗岩の活動時期とマグマプロセスに関する論文が「地球科学」に掲載されました.

柚原雅樹・西瑛莉子・清浦海里・亀井淳志・川野良信・岡野修・早坂康隆,2022,北部九州白亜紀花崗岩類,油須原花崗岩の活動時期と優白質花崗岩との成因関係.地球科学,76,87-104.

この論文は,福岡県東部に分布する北部九州白亜紀花崗岩類の油須原花崗岩と優白質花崗岩の岩石記載,全岩主成分・微量成分元素組成,希土類元素組成,Sr・Nd同位体比組成,ジルコンのU-Pb年代を報告しています.それらをもとに,油須原花崗岩と優白質花崗岩のマグマプロセスの検討を行い,油須原花崗岩の親マグマが約9900万年前にメタアルミナス質トーナル岩〜花崗閃緑岩の部分溶融によって形成されたこと,同じ親マグマの結晶分化によって優白質花崗岩が形成されたことを明らかにしました.

【1年生の皆さんへ】PC購入について

PCの購入について質問が多く寄せられているようです。チューターの教員にご相談ください。

2022年度地球圏科学科1年生が参加しチームビルディングが開催されました

4月8日(金)9:00~17:30、1023教室にて57名の地球圏科学科1年生が参加し「チームビルディング」が行われました。チームに分かれてコミュニケーションしながらいくつかの課題を行い、これから同じ学科で学ぶ仲間との友情を深める有意義な機会となりました。講師の本田さん(ラーニングバリュー専務取締役)からも「知的好奇心が高い学生さんに恵まれて私自身も気づきの多い時間を過ごさせていただきました」との言葉をいただきました。今日のチーム作りがこれからの4年間の大学生活に役立つことと思います。下の写真の一番左が本田さんです。

地球圏科学科1年生懇談会2022&チューター制のご案内

本日4月6日(水)10:00~に福岡大学A棟の教室で、新入生と教員の対面での懇談会が開催されました。新入生で緊張している方もいましたが、即興でのパフォーマンスもあり、非常に楽しいひと時となりました。


地球圏科学科では今年度から、新入生の学修および学生生活を教員がサポートする取り組みを始めます。学生3-4名に対し一名の教員(チューター)が様々な相談を受けて、アドバイス、解決のお手伝いをします。新入生の皆さんはわからないことや心配事などありましたら、気兼ねなくチューターに相談して下さい。
以下は、懇談会での一コマです。壇上の方は地球圏科学科主任・中川裕之先生(生物科学分野教授)です。

2022年度福岡大学入学式、および理学部新入生ガイダンスが行われました

新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます!
地球圏科学科は61名の新入生をお迎えすることになりました。これからの4年間、地球で起こる様々な自然現象の謎を解き明かす旅が始まります。


現在の理学部長は、地球圏科学科・地球物理学分野の林政彦教授です(下写真のスクリーンの方)。本日のガイダンスでは、現在地球上で起こっている様々な地球危機に対する知識を深める重要性をお話になられていました。新入生の皆さんも聞き入っていたようです。現在、そしてこれから迎える数十年はこれらの問題と真剣に向き合わなければいけません。地球圏科学科で充実した学生生活を送ってください。教員一同全力でバックアップします。

【新入生,在学生の皆さんへ】『福大生のための学習ナビ』ぜひ利用しましょう!

『福大生のための学習ナビ』では,福大生の皆さんが入学から卒業までの学習および大学生活で戸惑うことのないようにナビゲートする目的で作られたパンフレットです.2022年度版はPFD版の他,動画版も作成されています.新入生だけでなく,在学生も是非パンフレットや動画を利用して,学習の質を上げていきましょう.「福大生の学習ナビ」は,教育開発機構のWebページ から閲覧できます.

地球物理学分野・高島久洋准教授,大学院修了生の加藤咲さんらの研究が日本経済新聞電子版に掲載されました

地球物理学分野・高島久洋准教授(海洋開発機構招聘主任研究員),大学院修了生の加藤咲さんらの大気中のヨウ素に関する研究についての記事が,日本経済新聞に掲載されました。

地球物理学分野・高島久洋准教授,大学院修了生の加藤咲さんらの研究論文が,「Atmospheric Chemistry and Physics」のhighlight paperに選ばれました.

H. Takashima, Y. Kanaya, S. Kato, M. M. Friedrich, M. V. Roozendael, F., Taketani, T. Miyakawa, Y. Komazaki, C. A. Cuevas, A. Saiz-Lopez, and T. Sekiya, 2022, "Full latitudinal marine atmospheric measurements of iodine monoxide". Atmospheric Chemistry and Physics 22, 4005–4018. 

が European Geophysical Unionの発行するAtmospheric Chemistry and Physics においてhighlight論文に選ばれました.論文はここから閲覧できます.

日本語での説明は以下をご覧ください。
https://www.fukuoka-u.ac.jp/press/22/03/31173747.html

または

 

地球科学分野・柚原雅樹助教らによる福岡県東部,英彦山北麓に分布する北坂本累層のマグマプロセスに関する論文が「地球科学」に掲載されました.

柚原雅樹・金松啓介・日髙万莉亜,2022,北部九州東部,祓川中流〜城井川中流域に分布する北坂本累層の岩石記載と全岩化学組成.地球科学,76,3-18.

これまで行ってきた福岡県東部の野外調査から,英彦山北麓の祓川中流〜城井川中流域に分布する北坂本累層が,英彦山山頂周辺とは異なり,ほとんど変質していないことが明らかになってきました.この論文では,北坂本累層の岩相,火山砕屑岩に含まれる火山礫の岩石記載と全岩化学組成を報告しています.それらをもとに,北坂本累層を形成した火山活動がマグマミキシングを経験したマグマによって引き起こされたこと,マグマミキシングにはスラブメルティングによって生じたアダカイト質マグマが関与していることを明らかにしました.

生物科学分野・林晋也助教らの研究が「Insectes Sociaux」に掲載されました

ミツバチのオスの行動範囲が日齢とともに拡大する可能性を示した研究です。

Hayashi S, Sasaki T, Ibrahim Farkhary S, Kaneko K,  Hosak Y, Satoh T (2021): Age‑related variation of homing range in honeybee males (Apis mellifera). Insectes Sociaux 69, 37-45.

本研究のトピックスはこちらでも紹介されています。