教育
基礎から最先端まで
物理科学科では、初年時に高校の物理と大学の物理との接続を重視した導入科目や物理学の基礎科目を学び、大学での学びの基礎を作ります。
年次が進むにしたがって、より深く、より高度な内容を学んでいくカリキュラムとなっており、卒業研究では最先端の研究を垣間見るところまで、系統的な構成になっています。基礎から応用まで幅広く学び、論理的思考力と応用力を高めながら、将来の夢に向かって勉学を進めることができます。
IT社会に対応できるようにパソコンを用いたデータ処理、プログラミング・シミュレーション等の情報に関する科目や、中学・高校の教員を目指す人、幅広く科学を学びたい人のために、化学・生物・地学などの理科分野の科目も充実しています。
4年間一貫の少人数教育により実力を伸長
1年次前期はチュートリアルにおいて学生4~5人程度に教員1人という少人数のクラスを編成。 大学で物理学をスムーズに学んでいけるよう、学生個々の状況に応じた指導を行います。
また2年次後期からの物理科学実験は1グループ7人程度で 編成。3年次後期からの研究室も所属学生は4人程度。4年間一貫の少人数教育により 、各自の目標に則した実力を高めていきます。
演習・実験を重視
本学科のカリキュラムには、充実した演習科目、実験科目が組み込んであります。
1年次の物理数学入門、力学、基礎電磁気学には、講義に付随した演習で実際に手を動かして計算することにより、知識を自分のものとして定着させます。また、物理学実験では、力、熱、電気、波、光による基本的 な物理現象を題材として実験を行い、基礎的な実験データ取得・解析法、 ならびに実験器具の使用法を習得します。
高年次になると、量子力学や統計力学入門に関する演習が組み込まれています。物理科学実験では、より高度な実験に取り組み、 より高度な技術を習得します。電気素子、電子回路、 コンピュータ・シミュレーション、表面張力、光電効果、液晶、X線回折、レーザー、熱分析などを題材としたテーマ が与えられます。学生諸君は、これら実験科目で得た技術を、 研究科目である3年次後期の物理科学研究、次いで、 4年次の卒業研究に活用していきます。
情報関係の科目はいずれも演習を含んだ講義となっており、実際にPCを操作しながら実践的に学びます。
中学・高校の「理科」教員の養成
「理科」の中学・高校教諭一種免許が取得できます。 (「情報」の教員免許の取得には情報教育法や情報職業論、その他情報関係科目等の科目履修も必要)
宇宙天体や地球物理も物理科学の領域であり、それらの資料収集や展示に 関わるための「博物館学芸員課程」も履修できます。
飛び級制度で4年目に大学院へ
3年次2月に大学院への飛び級入学試験を実施(成績優秀者の中からの希望者が対象)。 合格すれば4年次をスキップして4月から大学院修士課程1年次 生となり、計5年間で修士の学位が取得できます。